バレエが上達するコツは何だと思いますか?(パート2)

前に取り上げられた、上達するコツのパート1では「続けることが何より大切」ということは説明しましたね。やっぱりそこになるのか・・・とあきらめてしまいがちの方もいるかと思いますが、残念ながら芸事に近道がないのは事実です。

地道に取り組むことが大事・・・ではあるものの。

そして、プロになるのでは無くて、趣味で楽しむだけであれば、なおさらのこと。ゆっくり長いスタンスで目標を達成していくことになるので、結果をだすことに焦らず地道に取り組んでいくことになります。

とは言えども、やっぱりやるからには同じ1か月でも、より上達できる1か月にしていきたいですよね?illust2016

ここでは、レッスン中にどのような事に意識をして、取り組めば良いかということに重点をおいて、「よく見る」「よく聞く」「よく動かす」の3項目にしてご説明いたします。

「よく見る」のポイントは2つ

1)講師の足先から手先まで、よく見てマネをする

これは簡単なようで、実際にやってみると初めはとても難しいでしょう。見るとは、右手が前で左手は横といっても、手のひらが何処を向いているかなどを、瞬時に見分けるということです。これに脚やおへそ、顔の向きも見分けていくことになります。

回数を重ねることによって、徐々に慣れてきますので、少しずつやっていきましょう。そして、バレエのポジションは決められた形や動きの流れが多いので、「あれ、前にやった形と一緒だな」ということもいっぱいあります。

レッスンの最中に、講師が動いて見せているのに、生徒は全然違うところを見ていたり隣の人だけを見たりしているケースも多いので、講師がお手本として動いた瞬間を、見逃さないように気をつけましょう。

2)鏡を見る(自分を見る)

バレエやダンスのお稽古場には必ず大きな鏡が有ります。初めてお教室に入ると、鏡だらけで恥ずかしくなってしまう方も多いかと思いますが、この鏡は避けて通れません。

鏡は、自分の身体のラインをしっかり見て確認するためでもあり、また鏡越しに講師がやっている動きのマネをしたりするのに使うものです。

これもとても難しいですが、全身を意識するためには鏡が絶対に必要なのです。そして、上手に利用できるようになると、確実に上達スピードが早くなりますよ。

慣れてきたら自分だけではなくて、鏡を使ってお教室全体を感じられるようになります。そうすると、空間も上手に使い、より大きく躍動感ある踊りが出来るのです。

「よく聞く」のポイントは感じる?

バレエには必ず音楽があります。それがピアノの生演奏でも、CDから流れてくる音楽でも、まずはしっかり聞くことが大切です。

いえ、聞くというよりも、「音楽を感じる」と言った方がニュアンス的には合いますね。

歌を歌うときは、声を出す前に準備をしている

ただ耳で聞くのではないとは、どういうことでしょうか。例えば、歌を歌おうとした時に、声を出す前に息を吸って準備をしてから歌いますね。

このように、しっかりと準備をして正しいカウントで声を出すということは、誰もが子供のころからずっとやってきているので簡単です。

バレエでも、このイメージは同じ

そして、その呼吸はバレエでもまったく一緒なのです。動き出す前に息を吸って準備に入り、動き出します。そのためには、演奏者と同じ感覚で入っていかなければいけません。

これが、ただ聞くのではなくて感じるという事なのです。音楽とバレエはいつも一緒です。歌うように音楽を感じてレッスンしていけると良いでしょう。

クラシックに疎くても、聞き慣れた曲で楽しむ

また普段のレッスンでは、聞きなれた曲をバレエレッスン用にアレンジされたものを使っている講師も多いです。

映画音楽やミュージカル音楽、ジブリ集やディズニーなど、鼻歌を歌いたくなるような曲もあるんですよ。

なので、クラシックに詳しくなくても安心して楽しめると思います。

「よく身体を動かす」ポイント

バレエをしにきているのだから、当たり前でしょって思われるかもしれませんが、これもまた初心者の方には、結構難しいと思われます。

前の方で、「よく見る」ポイントとして2つあげましたが、見入ってしまうだけではなくて、見たものを実際に身体を使ってマネをして動かしていくことは、何より大切です。

「考えないで身体を動かす!」と言われても・・・

大人のバレエクラスで、たまに「頭で考えないで身体を動かしてください!」と講師が言うことがあります。その講師の気持ちも分からなくも無いですが、それは大人の生徒にとっては、大変厳しい試練となるでしょう。

私は逆に、「とことん考えたければ考えて、解決出来たらひたすら身体を使って繰り返し練習していく。」これでも良いかと思います。

頭で理解してから練習するのも悪くない

大人の場合は、ある程度頭でも理解できないと、前に進まないのです。もし講師が、そんなこと考えたってしょうがないと思うならば、考えたってしょうがないバレエの動きである説明をしたらいいですよね。

何が言いたいのかというと、頭で考えることも悪くないという事です。ですが、その先に繋げないと、バレエテクニックは上達しません。

そして、その先に繋げるとは、いかに身体で動いていけるかなのです。始めは、ぎこちない形になるのは当たり前。

練習の数だけ上達します!

失敗を恐れずに練習を沢山積み重ねると、絶対に出来るようになります。

他の人より回れないと思っている生徒は、他の人よりも、もっと沢山動いて練習をすれば出来るようになります。

練習の数だけ上達します。せっかく広々としたお教室にいるのだから、レッスンの時はいっぱい身体を動かして、気持ちの良い汗をいっぱい流して、すべて出し切って発散してください。

そして、ぜひ達成感も味わってほしいです。やった人にしか分からないですが、出来たときの達成感は、きっと病み付きになると思いますよ。illust2012

 

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