自己流ストレッチで大丈夫?
- 2014年12月15日
今回は、お悩み相談室です♪生徒たちからの相談や質問で、多かった内容や気になったことなどをピックアップしてみようかと思います。
ある日のレッスンのこと。ストレッチを皆でやっている最中に気付いたのですが、左右の股関節の開き方がすごく違う生徒がいたので、バランスを保ちながら柔軟するようにアドバイスをしました。ゆがんだ身体は、少なくともみんなが抱えている問題ではあるのだけども、激しくゆがみの差がある大人や子供も多いのです。それは危険信号!そのまま使い続けるのは怪我の原因にもなるし、バレエだけでなく生活にも支障が出ます。バレエを通して、身体全体のバランスを整えていくことで、より健康的な身体作りにつながるので、生徒たちには自分の身体としっかり向き合うように指導しています。
左右のゆがみが気になった生徒は、話によると学校の部活で片方の足を痛めたと・・・。どんな事をしていたのかと聞いたら、かなり恐ろしい状況でびっくりしました。よくよく聞いてみると、彼女の脚は、片方の足首だけでなく反対側の股関節や内ももまでも痛めてしまった状態でした。その怪我を治療せずに放っておいてしまったから、骨盤のゆがみや筋肉がアンバランスな状態になってしまったんだと思います。
中学や高校の部活動などで上級生から指導をされれば、それに従いストレッチや柔軟体操をやってしまうのは当然のことですね。ですが、そのストレッチは本当に身体にあった正しいやり方なのでしょうか。もちろん、ちゃんとした指導のもとに部活動をしている学校も多いです。しかし、中には聞いているだけでも鳥肌が立つような内容でやっている学校も・・・残念ながらあるみたいですね。
ストレッチや柔軟は毎日やることも多く、なんとなくマネして間違った方法を取り入れてしまうのは、とっても危険なのです。特に、人に指導をする役割を担う立場の人は、責任をもって正しい知識を持つことが求められます。ストレッチならば、各ポジションの正しい位置、なぜそのストレッチが必要なのか、どこを意識するのか、呼吸はどのようにすれば効果的なのか、一人一人の限界値を超えないように見極めて取り組まないといけません。
正しい考え方に基づかない自己流のストレッチや柔軟体操を取り入れて、他人にもそれを押し付ける。もしそんな上下関係が部活動にあるとしたら、指導をうける下級生はとてもつらい思いをしてしまいますよね。(もちろん、部活動に厳しい上下関係があること自体は、危険を回避する意味でも重要な役割をはたすこともありますので、ここではそのこと自体を問題にしているのでありません。)
なぜこんなに心配しちゃうかと言うと、私も学生のころに痛めた経験があるからです。その時はまだまだ若いし、大したこと無いって思ってたし、がむしゃらだったから。でも、宝塚に入ってから本当に後悔しました。思うように動かない、もっとやりたいのにどんどん悪化する小さかった怪我は、気付けば痛み止め無しには動けない身体に。酷使し続けた身体は退団後も治ることは無く、気合いが無くなったせいかますます悪化して、とうとう洗面台で顔も洗えない状態に・・・。
今でも覚えてます。中学生の時の文化祭で披露するために、ダンスの振り付けをして皆で踊っている最中にピキっといったの。その小さいピキッが、何十年も私を苦しめることになるなんて。今では、専門医の治療とリハビリですっかり良くなりましたが、その治療もかなり大変でした。
自分の身体は一生ものです。生徒たちには、自分の癖を改善しつつ、しっかり向き合い大切にしてほしいなーと思います。
そして、お稽古場でやるストレッチを、自宅でそのまま同じようにやると痛める可能性も有りますので注意しましょう。ほぐし方や自宅でのストレッチの仕方は、またゆっくりレッスンでもアドバイスしていきますね。不安に思うことがあれば、遠慮なく講師に相談してください。より健康的で美しい女性目指して、楽しくレッスンしていきましょう!
2014年、今年もあと少しですね。目標は達成できましたか?今月は、クリスマスミュージックに合わせて振りつけに挑戦していますが、しっかり締めくくり新年を迎えましょうね♪
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